紅葉クルーズ

早いものでもう11月。秋を通り越し、うっすらと冬の匂いすら感じる季節となってきました。そろそろ納竿なんて声も聞こえてきていますが、まだまだ行きますよ。すごいのが釣れる可能性がある限り。

先日は手首を休めに高原キャンプ&温泉に。かねてから行ってみたかった標高1400mにあるキャンプ場。周りは湖だらけ。
コクチバスは居るらしい。オオクチバスも釣れたことがあるらしい。メインターゲットはトラウトらしい。釣りはOK。船もOK。可能性は無限大だが秘境感も半端ない。とりあえず調査を兼ねてのキャンプイン。

ULキャンプ真っ青な重装備。食料も3日分持参の山籠りキャンプ。乗り物は動力のいらないNAVARROで。トラウトメインなフィールドなので禁漁なのかと竿は持参せず。釣りをしないことで見えるものも有る。と、自分に言い聞かせて湖をクルーズ。紅葉はピークを迎え素晴らしく、水の色も申し分ない。シチュエーションは抜群。来年は良い時期に来てみよう。

それにしても、まだまだ知らないフィールドってあるものだ。地図をちょっと眺めてみただけでも行ったことのない湖って沢山存在する。釣りは可能か。船は浮かべられるのか。そんなものも今はネットに情報がいくらでも落ちている。もちろん実際に行ってみたところ、釣りにならなかったり、船は禁止だったり、そもそもたどり着けなかったり、、笑 そんな時間がもったいないと考えるか、次に繋がる実りあるものと捉えるか。

父方の祖母に聞いた話によると、私の曾祖父は九州人。そこから良い土地を求め北上し、最終的に北海道に渡った変わり者らしい。おそらく私にも薄っすらとその血は流れていて、行ったことのない場所に行き、見たことのない景色に身を置くことに喜びを感じる。とても。

おそらく釣りそのものもその一環で、自分で作った道具でブラックバスを騙すことに喜びを感じ、ある意味では人生を捧げている。おそらくごくごく少数派な生き方。自らが全ての工程を踏むルアービルダーという仕事。歩みは遅く、何度説明しても理解されないことが多い稼業ではあるが、見たことのない景色に身を置いている実感だけはある。