クラフトマン

雨の降る梅雨である。降りすぎて被害が出ている地域もあるほど。何事もほどほどにしてもらいたい。今年は天災にも自粛してもらいたい。これ以上被害が大きくならないことを祈ります。

私がよく行く川も今年は濁りがとれない。流域のある川なので、こちらでは降っていなくてもどこかの地域で降っているのでしょう。上流のダムでは底の方から水を抜いているなんて話も。そんなことが関係しているのかなんなのか魚からの反応は渋い。渋すぎる。そろそろ県を跨いで釣りに行かねばフラストレーションが溜まりそう。

そんな鬱憤を晴らすようなプロダクトが我が手中に。

ビンテージとかレアものとかに興味がない私。気に入れば最新のものでも廉価版でも御構いなし。しかしリールに関してはちょい古のABU一筋。幼少からの憧れもさることながら、使い心地やデザイン、それになんて言ってもその佇まいは他の追随を許さない。と 個人的に思っている。しかし左巻きアングラーの悲しい末路、ABUには選択肢が少ないのである。

もちろん新しいモデルには左巻きの選択肢が用意されている。ただ、その佇まいが気に食わない(私的にです)。そこで色々と試してきたわけです。ステッカーを貼ったり、ハンドルを変えてみたり、ギアをハイスピードにしてみたり、左右のカップを組み替えてみたり、、見る人が見たら邪道なことを一通りやって、それなりに満足していたのです。つい先日まで。

左巻きのABUですとオールドと言われる時代の5001cがナンバーワン(私的にですよ)ただ、真鍮フレームが重たい、そしてギア比が低すぎる。そっとルアーを置いてくるようなキャストを繰り返すにはハンデとなりますし、巻き取りも川で使うには遅すぎる。

そんな話を釣りしながら何度したことでしょうか。とある埼玉のショップさんでもそんな話の流れになり、何かいいのないですかねー と。 
すると店主「アルミのフレームで組めるよ。ハイギアも組める。なんだったらナローもできるよ」と。 なんですと…

いいもの作ってもらいました。口が悪くて強面ですが、心根の優しい凄腕クラフトマンに。頼んでもいないのにステッカーも新調する心意気。はい素敵。家宝に決定。