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新商品のお知らせ
MODULO GRIP (モジュロ グリップ)

2015年?の年末に一度写真を掲載したのですが、それからグリップの握りの形状など悩みまくりのテストしまくりでずいぶん時間が経ってしまいました… 削っては試し調整しては試しでやっと納得のいくものが出来ましたのでご案内させていただきます。

グリップベース、リールシート部分はグラスアイインターナショナルのエルゴノハンドルを使わせていただきました。アルミ製にもかかわらず非常に軽量(110g)とても気にいっているハンドルです。そしてなんと代表の佐藤さんにご無理を聞いていただき、ninnaのロゴをオリジナルで制作し一から鋳造していただきました。ほんとうにありがとうございます。感激。

表面仕上げも特別にブラックアルマイト、梨地仕上げの2タイプを制作していただきました。

「ブラックアルマイト」 この仕上げはムラが出易く、職人として納得いかないものがでてしまう可能性があるとの事で、正直あまりやりたくないとのお話しでしたが、色々とご無理を聞いていただき実現しました。アルミという素材は塗装が剥がれ易く、色を載せるのであればアルマイトが良いなと考えていたので私自信とても気に入っている仕上がりです。

「梨地仕上げ」 梨のようなザラザラとした質感が特徴の仕上げです。素地好きな私は金属の表面処理はヘアラインと梨地が好みなのですが、グリップのような複雑な形状のものには梨地と考えお願いしました。サンドブラストで丁寧に表面を整え、そこからまたひと手間のショットブラストで表面処理という手間のかかった仕上がりです。おかげで艶を抑えた落ち着きのある良い感じに仕上りました。歳と共にだんだんと好きになってくるシルバーというカラー。不思議な色ですね。

どちらもグラスアイさんでは現在お買い求めできない特別な表面処理となっています。

そして、握りとなるウッド部分。
全長105mm。すこし短いかと思われるかもしれませんが、エンド部分に手を添える感じでフィットし強く握らなくても投げ易い設定となっています。そして細くなっている箇所にある3本のスリット、こちらは滑り止めとしてのデザインです。無いと有るのとでは握った時に感じる安心感、グリップ感が違います。強く握らなくても滑らず、無駄な力を入れずに振れるのでキャストし易いかと思います。

木の素材としてはブラックアルマイトにはブラックビーン。梨地のシルバーにはホワイトオークが標準で付くことになります。

握りを作るにあたり、色々な木を削って試してみました。ブラックウォールナット、タモ、サペリ、チーク、アメリカンチェリー、胡桃、紫檀…etc それぞれに特徴があって、甲乙つけ難いのですが、素材としてなぜコルクではなく木を選んだのかという事、すなわち耐久性という観点から木目が詰まり程よい重さ、そして木肌に表情があるなどからブラックビーンとホワイトオークを使用することにしました。

仕上げはオイルフィニッシュ。水場それも雨の日にも使うのに大丈夫であろうかと考えましたが、一年以上も実釣で使用し問題無いと判断しました。亜麻仁オイルを何度も擦り込んだオイルコーティング。塗装と違って表面に塗膜がありませんので傷は付きやすいですが、手に持った時の質感は何ものにも代え難いものがあります。

手入れとしてはウッドルアーと同じような感じです。使用後に風通りの良い場所で乾燥させる事、それだけ。気が向いた時にオイルを擦り込んでやるとなお良いですね。乾性油なら何でも良いと思います。それら少量を布に付け擦り込み、暫くしたら拭き取る。それだけです。だんだんと木目の色が濃くなってきますし、道具として愛着が湧いてきます。

グリップエンドにはルアーのトラフなどに付いているネームが彫られた金属パーツを加工して付けてあります。立てかけたりしますのでウッドの保護にもなって良い感じです。

今回、握りのウッド部分だけの販売もいたします。ご自身でお使いのリールシートに付けたい方や、グラスアイさんの他のモデルに付けてみたい方などいかがでしょうか? 内径は標準で13φ×90mm となっています。受注生産なのである程度のご要望にはお答えできます。お買い求めのショップさんにご相談いただければと思います。よろしくお願いいたします。